現状は、各エリアの中給システムとの関連性が強い需給状況等については、各社の情報公開用サーバを介した情報公表が基本となっています。
次期中給システムにより需給制御等に係る情報を一つのシステムで管理することで、さらに利便性の高い一元的な情報公表に柔軟に対応できるようになるため、市場参加者の皆さまに対して、よりオープンで透明性の高い情報提供を実現することが可能となります。
次期中給システムでは、これまで各エリアの供給区域内に限定されていた需給・周波数制御にかかわる計算を全国大で一元的に担い、また、発電量の調整にあたって、全国で最適な電源を選択できるようになります。
これによって、地域間連系線および各エリアの地内系統の混雑を同時に考慮した全国メリットオーダー型の需給制御を追求してまいります。
一般送配電事業者各社は、地理的に離れて設置するシステムを共同利用するため、次期中給システムと各エリア拠点間は広域通信ネットワークで連係されることになります。
その上で、システムの系列2重化および設置拠点の広域分散によって、システムの可用性確保と同時被災リスク低減を図るとともに、セキュリティインシデント等の稀頻度事象発生時の対応として、必要最低限のバックアップ装置をエリア毎に保有することとしています。
システムの共有化により、システム改修範囲を大幅に削減するとともに、標準化した連係基盤を介して機能間を疎結合とすることで、アプリケーションの追加が可能で、高い柔軟性・拡張性を確保できるシステム設計を志向しています。
スマートメーター
出典:日本電気計器検定所ホームページ
データ種類 | 内容 | 提供先 | |
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個データ | 資源エネルギー庁が「電力データ活用の在り方検討会」で必要と整理した供給/受電地点毎のデータ*1
*1 使用電力量(速報値、日毎値、確定値)、受電電力量(同)、供給地点特定番号、計器ID、需要家氏名、郵便番号、住所、契約電力、契約受電電力、引込位置情報、建物分類、電圧分類、電気方式、業務用/産業用、託送契約有無、受給契約有無、発電設備種別、発電設備容量 等 |
自治体等 認定協会 |
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統計データ | 標準統計データ | 資源エネルギー庁が「電力データ活用の在り方検討会」で必要と整理した標準的な統計データ*2
*2 エリア毎(市区町村・メッシュ500m等)の合計・集約値であり、以下の項目で構成 |
自治体等 認定協会 |
オーダーメイド 統計データ |
認定協会がデータ利用者の求めに応じて提供する統計加工したデータ(標準統計データ以外の統計データ) | 認定協会 |
従前の自然災害等の教訓から、自治体が行う緊急時の被害状況および電力復旧の把握等を目的とし、必要となる情報を自治体へ提供するものです。本データ提供をシステムを介して行うことで、通電情報等の提供の迅速化により、災害時の電力データ活用シーンの拡大が見込まれます。
なお、弊社はプライバシーおよびセキュリティ確保に万全を期した上で、情報を提供いたします。
自治体等が避難先の通電情報を把握することで、避難誘導指示などに活用できます。
災害等緊急時以外の平時においては、一般送配電事業者から他事業者(データ利用会員)に電力データを提供することで、社会課題解決等に貢献することが期待されます。電力データは、30分ごとの電力使用量の推移が把握できるため、生活パターンの推定によって省エネを推進するなど、様々な活用の可能性があると考えられています。